芝東中学校のオンライン授業
本校では栁田校長のリーダシップのもと、ICT教育に力を入れています。令和3年7月14日には全校で午後にはオンライン授業を行いました。ほぼ全員の生徒が自宅でGIGA端末を使い教科の授業を行うことができました。本校でのオンライン授業で目指した目標は主に以下の3点です。
- Teamsにスケジュールされた会議でクラスが集まれること。
- WordやExcelの課題で思考・判断・表現しながら生徒が学習すること。教師はそれをリアルタイムで可視化し、支援すること。
- Formsの課題で知識を問うこと。その結果から教師がフィードバックを得て授業に還元すること。
1)Teamsにスケジュールされた会議でクラスが集まれること。
本校では昨年度からzoomなどによるオンライン授業も行っているために比較的スムーズに行うことができました。オンラインでのクラス集合はコロナ禍における学びの補償の第1歩でもあります。
教師の画面を固定するスポットの設定や、生徒や教師の音声ミュートをつかったマナーなどにはzoomとはちがう操作方法が必要です。音声や画質は川口市のタブレットでは限界があり、黒板をつかった授業では鮮明さにかけ、生徒に指導が伝わらない状況がありました。また、パワーポイントの共有や動画の共有も端末やネットワークの負荷が大きくあまりスムーズとはいえません。そのためここで示す、2)と3)がオンライン授業での現段階での最適解とも言えます。事前に制作した動画の学習は離脱率が高く、教育的効果が高い動画を作るには教師にはかなり高度な専門性が求められ、現実的でないこともわかりました。
2)Wordの課題で思考・判断・表現しながら生徒が学習すること。教師はそれをリアルタイムで可視化し、支援すること。
自分の意図や思いを言語化することは令和の教育でも重視されている部分です。Teamsの課題機能では生徒のWordやExcelによるワークシートへの書き込みをリアルタイムで監視し、コメントなどで支援することが可能です。教師には①ログが残ること②紙の管理が楽になること③字の丁寧さなどを排除した内容による評価が可能なこと④全体への共有が容易なことなどがメリットになります。
3)Formsの課題で知識を問うこと。その結果から教師がフィードバックを得て授業に還元すること。
Formによるアンケートや課題の収集はオンライン授業の最も基本的なスキルです。本校でも学校評価を始め、保護者会の出席や、PTA総会など多くの提出物がFormで管理されており、集計作業から教員が解放される仕組みづくりができています。宣言的知識とよばれる事実の知識はここで主に4択で問われることになります。生徒は教科書や動画で自分のペースで学習します。また、何度もトライすることも可能です。
Formは単純な選択問題になりがちで、学習に役立つのか疑問を持たれます。出題に慣れてくるとFormの出題方法や分岐や入力制限、自動コメントなどの機能を使い深い学びにつなげることも可能です。
ICTを活用した令和の日本型教育について
変化の激しい社会において、今後10〜20年の間で約半数の仕事が消える可能性があるとも言われています。公教育でも令和の時代においては情報手段を活用するために必要な環境を整えることは必須と考えています。昨年度の休校中にはzoomという言葉も知らなかった教員も今年度はオンラインで普通に授業を行う時代になりました。また、生徒のアンケートからもタブレットをつかった学びにはとても好意的なことが読み取れます。
本校では前述のPTA総会の議決や検温、保護者会の出席票など、多くの保護者の方のご理解をいただき、いつも多大なるご支援をいただいております。本日もほぼ全てのご家庭でのオンライン授業を行う環境が整いました。タブレットの不具合やご家庭のwifi環境などに不安があれば芝東中学校までお問い合わせください。今後も本校の教育にご支援をよろしくお願いします。